ドイツで開催されたgamescom 2024のポーランドブースで,Crazy Goat Gamesが開発する都市建設シム「Worshippers of Cthulhu」(PC)のプレイアブルデモが展示されていた。


 「Worshippers of Cthulhu」でプレイヤーは,これまで長く戦争を体験してきた人類に嫌気がさし,クトゥルフ信仰に傾倒するようになった大司祭となる。信者と共に海に漕ぎだしたところ座礁し,打ち上げられたドリームシュラウド島で不思議なモニュメントを見つけたことから,ここを聖地と信じてクトゥルフ神を目覚めさせ,宇宙規模での変革に備えていこうというのが本作のストーリーだ。
 クトゥルフ系のゲームと言えば,1人の主人公が狂気に晒されてしまうことで現実と妄想の中でもがきながら“宇宙レベルの恐怖”と戦い抜いていくアドベンチャーゲームが多い。その点,本作はすでに「染まっちゃった人たち」で宗教都市を築き上げていくという,変わった角度からアプローチした都市建設シミュレーションとなっている。


 シミュレーションとしては本格的で,プレイヤーは当初,四角いマス目に従って道を作り,製材所と木こり小屋を作って周囲の森を切り出し,信者たちが住むための家を作る。人口が増えていくに従って,必要な資源や建物も増えていく。
 当初の目標は生け贄の祭壇を作ることだが,この時点での生け贄は木工で偶像を作って祭壇に置くというだけ。祈りを捧げるとモニュメントの地下に続く巨大な穴の中からタコ足が伸びてきて,くだんの木像を持っていく。これによってエルドリッチの神の加護をもらい,“豊かな恵み”を得ていくことになるのだが,次第に生け贄の要求も変わっていくものと思われる。


「Worshippers of Cthulhu」を開発するヤニナ・ウォイチェホフスカ氏(中央)らCrazy Goat Gamesの開発チーム
 本作のデモを紹介いただいたCrazy Goat Gamesのゲームデザイナー,ヤニナ・ウォイチェホフスカ(Janina Wojciechowska)氏によると,本作はキャンペーン風のストーリーが用意されていて展開が進行するだけでなく,近隣の島へと遠征して略奪し,それによって調査のためにやってくる不審者を洗脳したり,新しい土地にコロニーを作って勢力を拡大したりもできるそうで,かなりの規模があるゲームになっている様子だ。
 また,インタフェースをチェックしてみると個々の信者たちのプロフィールもあり,不満が増えれば信仰を捨てて逃げ出してしまうなど,細かいマネージメントも多く,じっくりと楽しめそう。エルドリッチの神々も様々なものが登場し,ストーリーが進行していくうちに徐々に超自然的な謎や世界の在り方が解き明かされていくことになるという。


 「Worshippers of Cthulhu」の発売は10月22日が予定されており,インタフェースとテキストが日本語に対応する予定だ。現在Steamストアページでは,デモも公開されているので,プレイしてみて気に入ったらウィッシュリストに追加しておこう。


鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。