2024年8月23日,AVerMedia Technology(以下,AVerMedia)の日本法人であるアバーメディア・テクノロジーズは,DisplayPort Alternate Mode(以下,DP Alt Mode)対応のUSB Type-Cポートでの映像入力が可能なUSB接続型ビデオキャプチャデバイス「LIVE GENERATOR PORTABLE」の「GC515」シリーズ(型番:GC515BK,GC515WH)を9月6日に国内発売すると発表した。
 税込のメーカー想定売価は2万1780円前後である。

GC515シリーズ

 GC515シリーズは,USB Type-C経由で映像出力可能な携帯型ゲームPCと組み合わせて使うことに重点を置いたキャプチャデバイスだ。写真を見てのとおり,本体上部に携帯型ゲームPCを設置するのに適したスリットがあり,全体がスタンドとして機能するデザインとなっている。
 さらに,GC515側のUSB Type-C入力ポートに接続した機器に対して,給電する機能も備えており,機器を使いながら給電できる仕組みだ。

GC515シリーズにROG ALLY(左)とSteam Deck(右)を載せた状態

天面のスリットに携帯型ゲームPCやタブレット端末を設置できる

 もうひとつの特徴は,AVerMedia製品としては久しぶりの単体録画機能を持つこと。GC515シリーズは,PC不要で映像を録画する機能があり,本体左側面のmicroSDカードスロットに挿入したmicroSDメモリカードに,直接映像を保存できるのだ。もちろん,録画・配信用PCと接続して,一般的なUSBビデオキャプチャデバイスとして使うことも可能である。

左側面にmicroSDカードスロットを備える

 映像入力インタフェースは,先述したUSB Type-Cのみで,HDMI入力などは備えていない点には注意が必要だ。映像出力インタフェースとしては,遅延のないHDMIパススルー出力を備える。そのほかに,携帯型ゲームPCやタブレット端末と接続した場合は,USBハブとしても機能するなど多機能だ。

GC515シリーズ背面のインタフェース類

 最大録画解像度は,3840×2160ドットの30fps,あるいは1920×1080ドットの120fpsとなっている。同じAVerMedia製品でも,4K/60fpsや1920×1080/240fpsでの録画が可能な「GC533G2」に比べると,録画解像度の点では劣る。その代わりの多機能,多用途性がGC515シリーズの見どころであるわけだ。

 映像入力がUSB Type-C限定なので,HDMIで映像を出力する機器とつなげたければ,なんらかの変換アダプタが別途必要という点はネックであるものの,なかなか面白いキャプチャデバイスではなかろうか。

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