オープンワールド型アクションRPG「GreedFall II: The Dying World」(PC / PS5 / Xbox Series X|S)のプレイアブルデモが,ドイツで開催中のgamescom 2024に出展されている。
 アーリーアクセス版(Steam)のリリースが2024年9月24日に予定されている本作は,Naconの傘下スタジオで,フランスのパリに拠点を置くSpidersが手掛けるタイトルだ。


 2019年に発売された前作「GreedFall」(PC / PS4 / Xbox One)は,新大陸“ティア・フラディ”が発見された架空の世界を舞台に,旧大陸“ガケイン”で発生している飢饉や伝染病を治癒できるとされる,稀少資源“マリコール”の獲得を目指すもの。

 プレイヤーが所属する商業国家を含め,先住民やギルドなど6つの勢力が登場。そうした勢力の狭間で活動する主人公の外交力を重視したユニークなゲームプレイと,14世紀から17世紀のフランドル美術にインスパイアされたというグラフィックスと世界観が高く評価された。


 その続編となる「Greedfall II: The Dying World」は,ティア・フラディの原住民だった若き戦士“ヴリデン・ゲール”(Vriden Gerr)が主人公だ。プレイヤーは,何者かによって誘拐され旧大陸に置き去りにされてしまった彼となり,故郷を目指すことになる。

 魔力の源「マリコール」のない旧大陸では魔力の抽出も困難なため,主人公はよりアクションに特化したバトルを楽しめそうである。ただ,デモを紹介してくれたNaconのマーケティングマネージャーであるフローレン・ナイジョン(Florent NAIGEON)氏によると,「マリコールは希薄だが感じられないことはない」ものなのだという。


 物語は,前作の3年前から始まる前章譚ではあるものの,「GreedFall」のエンディングからさらに数年後まで話が続くという。
 両作品のストーリーは交差する部分がなく(若干はあるかもしれないが),実質的には並行して物語が展開する“独立したゲーム”であるとのこと。

 また,各勢力のキャラクターも登場する。海賊集団“ノーツ”の一派として,主人公たちの逃避行に手を貸すことになったアルヴィダや,Shanten Lag族の弓手として同じ監獄に囚われていた二ランなどで,仲間になることもあるようだ。


 キャラクターの育成要素のひとつであるスキルツリーは「パス」(Path/道)と呼ばれ,主人公には「破壊の道」「防護の道」「支援の道」「戦いの武器」「ティア・フラディの腕輪」「弓」という6種類が存在する。
 スキルの習得は,レベルが上がるごとに得られるポイントを振り分けていく一般的なタイプ。スキルはパスごとに15種類ほどあり,ポイントの振り分け直しも可能なようだった。また仲間たちにも,数種類のパスがあるようだ。


 戦闘システムは,前作から大きく変わっている。本作では,敵に襲われるとスペースキーを押して時間を止めることが可能で,プレイヤーがどのタイミングでどんな技を,どの相手に対して繰り出すのかを選択できる。
 今回のプレイでは,キャラクターの特性やスキルの内容を把握していなかったこともあり,うまく使いこなすことができなかったが,そのシステムは「Dragon Age: Origins」のような戦略性の高いバトルシステムを思わせるものであった。
 通常攻撃によってアクションポイントを溜めていき,それで繰り出せる特殊攻撃を事前に把握しておくことが大事になりそうだ。


 もちろん煩雑なプレイが好みではなかったりするプレイヤー向けに,旧来のようにプレイすることもできる。さらに,アクションが苦手だったり好みではないというストーリー重視な人のために,相手の攻撃によるダメージをほとんど受けることがないイージーモードも用意されていた。


 本作の舞台となるガケインは,死にゆく旧大陸らしく前作の金色の世界観に,スモッグのような灰色の霧を合わせた雰囲気に。そのグラフィックスを見るに,同社の内製エンジンも向上しているようである。
 テキストとインタフェースをローカライズした日本語版もリリースされるとのことなので,前作が印象に残っているというゲーマーであれば,アーリーアクセスから徐々にゲームの成長を楽しんでいくのも良いだろう。

デモを紹介してくれた、Naconのフローレン・ナイジョン氏


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