Wargaming.netは2024年8月10日に「World of Warships」「World of Warships Legends」(PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One / iOS / Android)と「ブルーアーカイブ」のコラボを記念したスペシャルトークショーを開催した。事前の抽選に当選した幸運なプレイヤーたちが招かれるというもので,コラボにおけるアフレコ秘話や艦艇制作へのこだわりなどが語られた。


●スペシャルトークショー登壇者一覧
声優:
原田彩楓さん(奥空アヤネ役)
三浦千幸さん(十六夜ノノミ役)

MC:
井澤美香子さん(みけ艦長)

Wargaming.netスタッフ:
seezer氏(World of Warships フランチャイズ APAC シニアマネージャー)
imsingle氏(World of Warshipsプロダクトマネージャー)

写真左から,MCの井澤美香子さん(みけ艦長),「World of Warships」フランチャイズ APAC シニアマネージャーのseezer氏,声優の原田彩楓さん(奥空アヤネ役),三浦千幸さん(十六夜ノノミ役)

会場には展示スペースも設けられ,キャスト陣のサイン(上写真)やアフレコ台本(下写真)も登場。seezer氏によると,アフレコ台本にはゲームで聞けない台詞もあるのだという

こちらはコラボ艦船の図版

コラボキャラクターたちのスタンディ


艦船のカラーリングからルートボックスのアクションまで,「ブルーアーカイブ」コラボに秘められたこだわりが明かされる


 「ブルーアーカイブ」コラボは,コンソール及びモバイル向けの「World of Warships Legends」では2024年8月5日から,PC向けの「World of Warships」では8月15日からスタートする。
 「ブルーアーカイブ」から「小鳥遊ホシノ」「砂狼シロコ」「黒見セリカ」「十六夜ノノミ」「奥空アヤネ」の5名が艦長として登場。プレミアム艦艇として,ノノミからインスピレーションを得た「BA Tirpitz」とホシノをテーマとした「BA Montana」が実装され,それぞれ通常の「Tirpitz」や「Montana」とは性能が異なっている。そして「ブルーアーカイブTakahashi」は,アヤネからインスピレーションを得た無期限迷彩で「高梁」専用となっている。




 イベントの第一部ではアヤネ役の原田彩楓さん,ノノミ役の三浦千幸さんが登場し,コラボにおけるアフレコ秘話などを明かした。
 今回のコラボで艦長となる5人は,“「ブルーアーカイブ」のプレイヤーである「先生」が「World of Warships(Legends)」をプレイしている横にいる”立ち位置だとのこと。そのため,キャラクターによってはプレイを替わるようなセリフがあるという。

 セリフは「World of Warships」の開発スタッフが原作をプレイしたうえで執筆し,Yostarの監修を受けているそうだ。例えばシロコの場合,彼女を象徴する銀行強盗ネタとして(海の上なのに)銀行を探し始めるという具合で,サンプルボイスが流れると会場からも喜びの声が上がっていた。
 セリフの文字数も多く,seezer氏曰く「コラボの中でも過去最高」になったとのこと。一通りのセリフが終わったと思いきや,また艦長が喋り始めることもあり,ファンにはうれしいものになっている。


 専門用語が多い「World of Warships」だけに,アフレコには苦労があったと話す原田さん。辞書を片手に台本を読み込んでいったものの,海戦関連の専門用語は辞書に載っていないものも多く,ネットを総動員して調べていったという。
 「World of Warships」側からも単語一つひとつのイントネーションや演技のニュアンスについて細かな提案やチェックがあったそうで,このあたりは演技のプロとゲーム開発のプロらしいやり取りだ。

 原田さんによれば,コラボのアヤネはいつもよりやや興奮気味に演じているという。これは「乗り物や機械をいじるのが好きなアヤネだけに,艦長として船に乗るのではうれしいのではないか」という想像によるものだそうで,原作ファンはこうした点を気にかけながら聞くとより楽しめそうだ。

 ノノミのアフレコについては,彼女のほんわかとした人となりと海戦という緊迫したシチュエーションのどちらを優先した演技をするかで,細かな調整が行われていったという。
 当初は緊迫したニュアンスを取り入れて演技した三浦さんだが,開発スタッフからは「いつもの感じのノノミで,語尾に☆が付く感じで」「危険な状況ではあるが,ふんわりとしたニュアンスで」といったオファーがあり,ノノミらしさを前面に出した演技になったそうだ。

 コラボにおける先生と艦長キャラクターの距離感については「ブルーアーカイブ」よりも近いものであり,こんなことも言ってくれるんだ……とドキドキした,と三浦さん。どんなシチュエーションなのか想像も膨らむし,ほかの艦長キャラクターのセリフも気になると語っていた。

 今回のコラボに登場する柴大将のパーソナルマークと,柴大将,ホシノ,ノノミ,アヤネのフラッグも披露された。seezer氏によれば,コラボにおいてキャラクターの顔をフィーチャーするのは珍しい事例であるとのこと。特に三浦さんは柴大将のパーソナルマークが気に入ったようで,船にまでラーメンを作りに来たのだろうかと大喜びで考察していた。


 続いての第二部ではseezer氏とimsingle氏が登壇し,コラボコンテンツの制作秘話やこだわりについて語った。コラボキャラクターとしてアビドス高等学校の5人が選ばれた理由は,imsingle氏によれば「今回のコラボを機に「ブルーアーカイブ」を始める人には,最初に関わるキャラクターであるから」だという。

seezer氏(写真左)と「World of Warships」プロダクトマネージャーimsingle氏(写真右)

 コラボにおける艦船のデザインは,艦首側にキャラクターの上半身,艦尾側には下半身の意匠が取り入れられたものになっている。
 「BA Tirpitz」の場合,艦首側にノノミを象徴するアイテムとして花やミサンガ,覆面水着団で頭に付いていたナンバーである「3」がフィーチャーされており,艦尾側は靴がモチーフになっている。側面の不規則な黒と白のストライプは,ノノミが持つミニガン「リトルマシンガンV」にちなんだものだそうだ。


 「ブルーアーカイブTakahashi」の煙突には青いストライプが入っているが,これは彼女の腕章を表現したもの。「アヤネ」という文字も入っており,アヤネモチーフの艦であることが一目で分かる。甲板のナンバーは「0」で,こちらも覆面水着団が由来。艦尾側にはギザギザのペイントがあり,スカートが再現されている。


 「BA Montana」は今回のコラボでは最高Tierの艦船。甲板や前方の舷側が2色に塗り分けられているのは,もちろんホシノのオッドアイにちなんだ仕様だ。艦首には彼女が好きなクジラ,主砲の横には愛用のショットガン「Eye of Horus」の弾薬が取り付けられている。また,艦載機のカラーリングもEye of Horusにちなんだものになっており,芸が細かい。


 ルートボックスは武器にちなんだものになっており,開いた際に独特のアクションが見られる。「World of Warships Legends」では,アヤネの「コモンセンス」が用意され,「World of Warships」で,これに加えてホシノとノノミの武器をベースとした「Eye of Horus」「リトルマシンガンV」の計3種がそれぞれ登場する。コモンセンスのアクションはアヤネのEXスキル「支援特急便」がモチーフで,ちゃんとドローンも登場する。
 Eye of Horusはホシノが使う盾のような形に変形し,リトルマシンガンVはバリバリと発砲するなど,趣向を凝らした品になっている。imsingle氏によれば,コモンセンスのドローンの動きにかなりこだわっており,「ブルーアーカイブ」側からのフィードバックを受けつつ作り込んでいったのだそうだ。



 艦艇のカラーリングからルートボックスまで,さまざまなこだわりが秘められた「ブルーアーカイブ」コラボは「World of Warships Legends」では開催中,「World of Warships」においては2024年8月15日からのスタートとなる。「ブルーアーカイブ」のファンなら必見だし,「World of Warships」のプレイヤーは本コラボから「ブルーアーカイブ」をプレイしてみるのもいいだろう。

「World of Warships」公認コミュニティコントリビューター(CC)のかびぃ氏(写真左)も登場

かびぃ氏は「BA Montana」でのプレイを披露した

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