ミニチュアを使ったアートスタイルが特徴的なSFアドベンチャー「Trüberbrook」で知られるbtfが,ドイツの首都ベルリンをテーマにした新作「The Berlin Apartment」を開発中だ。

 そのシンプルなタイトルのとおり,本作はベルリンのアパートを舞台とした作品だ。
 古いアパートの改装を任せられた職人が,改装作業を進めていくうちにかつてこのアパートに住んでいた人たちが残したものに触れるようになる。その宝探しのような仕事のなかでの発見を娘に語るという形で,アパートと過去の住人たちの物語をとおし,ベルリンという街の1世紀に及ぶ歴史が語られていくようだ。


 かつての住人たちの物語はショートストーリーのように描かれ,物語が切り替わるとゲームプレイも変化していくとのこと。またビジュアルは色鮮やかなコミック風で,細部までこだわって制作された3D空間を探索できるという。


 ゲームの詳細やリリース時期などはまだ明かされていないが,対応プラットフォームはPC,PlayStation,Xboxで,公開されているSteamのページを確認したところ日本語対応は決まっているようだ。
 本日(2024年8月2日)日本語字幕付きのトレイラーが公開されたので,本作のゲームディレクターを務めるHans Böhme氏の日本向けのメッセージとともにお届けしよう。
 なお本作を手がけるbtf(bildundtonfabrik)は,ベルリンとケルンに拠点を置く独立系の制作会社で,ゲームのほかフィルムや広告などさまざまなコンテンツの制作に従事している。


『The Berlin Apartment』を日本向けに公開するデビュートレイラーの反響をとても楽しみにしています。これから,さまざまなジャンルや物語,そのゲームへの影響など,さらに多くの情報をお届けする予定です。
しかし今は,このゲームの精神に乗っ取り,少し謎を残してミステリアスさを残しておきたいと思います。

――ゲームディレクター Hans Böhme

 歴史的な街であり,この一世紀のうちでも大きな戦争ののちに街が東西に分断されるという波乱の歴史を持つ街・ベルリン。そんなベルリンは,歴史的なオペラハウスがある一方で世界最高峰のクラブを中心としたクラブカルチャーも盛んで,大きな建物が並ぶ都市部にも大きな公園や湖などの自然があふれている街だ。
 この多彩な都市文化と歴史的背景を持つベルリンという街の一世紀を,どのような形でひとつの小さな古アパートをとおして描くのか。気になる人はウィッシュリストに登録して今後の展開を追いかけてみるといいだろう。

実は筆者,そんな都市の歴史や文化(とくに音楽)が好きでベルリンに住んでいたことがあるのだが,トレイラーやスクリーンショットを見ていて「アパートの中庭の感じ,いいなあ」「こんな部屋に住んでいたなあ」みたいな気持ちになった。アーティスティックでありながらリアルな表現みたいなところにとても期待しちゃう

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