Blizzard Entertainmentで「StarCraft II」シリーズや「ディアブロ IV」の開発に携わった経験を持つデイヴィッド・キム(David Kim)氏らが率いるUncapped Gamesが,2021年の設立以来,同社としては初となる開発者ビデオダイアリーを公開した。


 Uncapped Gamesは,現在Xbox Game Studios傘下にあるBlizzard Entertainmentにセクハラや労使問題が勃発した直後の2021年7月に,Tencent Americaのバックアップを受けて新設されたメーカーだ。韓国出身のキム氏は,元々は「StarCraft」のプロゲーマーだったが,それがもととなってゲーム業界に入り,2007年からはBlizzard Entertainmentで「StarCraft II: Wings of Liberty」以降のゲーム開発に関わってきた。

 開発者ビデオダイアリーでは,「RTSジャンルのパラダイムシフト」について語られている。その中で,キム氏は「StarCraft IIシリーズは私のお気に入りのゲームですが,しばしばその“戦略性の有無”について考えることがありました」と話す。施設を管理する“マクロマネジメント”部分と,ユニットを動かしていく“マイクロマネジメント”部分が,氏の思うようにデザインできていなかったと回想する。


 近日中に正式アナウンスされる新作タイトルでは,プレイヤーは壮大なバトルの司令官というポジションで資源を管理し,タイミングよく施設を拡充していく必要があるという。より一瞬の戦略的な判断が重要なゲームになるようだ。「最近では人気の陰りが顕著となっているRTSジャンルにパラダイムシフトを起こす」とキム氏は語っている。

 なお,Uncapped Gamesの新作タイトルは,近日中にもαテストを実施する予定であるようだ。また,同社公式Xアカウントには,6月に開催される予定のSummer Game Fest 2024で大きな発表があるとポスト(リンク)されている。


 現在公開されているアートワークからは,SF系の世界観になりそうな印象を受けるが,どんな新作がアナウンスされるのか楽しみにしておこう。

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