A50 Xは,Logitech製品の中でも,家庭用ゲーム機ユーザーをターゲットとしたASTROシリーズの製品だ。
A50 Xにおけるひとつめの特徴は,PCはもちろんのこと,PlayStation 5やXbox Series X|Sを同時に接続しておき,どの機器のサウンドを聞くかを簡単に切り替えられる「MixAmp」の機能を,付属のベースステーションに内蔵していることだ。
また,Bluetooth接続にも対応しており,PCやゲーム機のサウンドを聞きながら,Bluetoothで接続したスマートフォンでボイスチャットアプリを使うなんてことも可能だ。1台のサウンドデバイスを,PCとゲーム機,スマートフォンと共用できるのは,なかなか魅力的なポイントだ。
もうひとつの大きな特徴は,ヘッドセットに内蔵するスピーカードライバーに,PC向けのハイエンドヘッドセット「ロジクール G PRO X 2 LIGHTSPEED」(以下,PRO X2 LS)で採用されたグラフェン製ドライバー「PRO-G グラフェンドライバー」を使っていることだ。
まったく同じドライバーではなく,PRO X2 LSは直径50mmだったのに対して,A50 Xでは40mmという違いはあるとのこと。それでも,PRO X2 LSで高音質を実現する鍵となったドライバーを採用しているだけに,A50 Xは音質面でも期待できそうだ。
ASTROシリーズは,もともとがASTRO Gamingという独立企業が展開する製品群であったが,2017年に同社がLogitechに買収されたことで,Logitech製品に加わったという経緯がある。そのため,これまでのASTROシリーズは,PCでの設定ソフトがロジクールGの統合設定ソフト「G Hub」とは別になっていて,ほかのロジクールG製品とは別のソフトウェアを使う必要があった。
A50 Xでは,その点にも改善が加えられ,G Hub上ですべての設定を行えるようになっている。使い勝手という面では,大きな改善だろう。
税込で6万円弱というゲーマー向けハイエンドヘッドセットでも高いほうという価格が,大きなハードルになることは否めない。3台の機器を同時接続でき,Bluetoothでもつながる多彩な接続に魅力を感じるなら,候補に入れる価値があるのではなかろうか。
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