Discordは本日(2024年5月23日),メディア向けラウンドテーブルをオンライン開催し,ゲームのパブリッシャおよびデベロッパ,そしてプレイヤーに向けた新プロダクト「クエスト」に関するプレゼンテーションを行った。


 「クエスト」は,パブリッシャやデベロッパがゲームをDiscord上でプロモーションできる仕組みだ。プレイヤーは,指定されたゲームをDiscord上でフレンドに配信することにより,限定スキンなどの報酬を獲得できる。
 これまでにDiscordでスポンサー付き「クエスト」が公開されたタイトルは5本あり,それぞれジャンルやプレイヤーの傾向などが異なるにも関わらず,いずれも好成績を収めたという。日本では「原神」(PC / PS5 / PS4 / iOS / Android)や「崩壊:スターレイル」(PC / PS5 / iOS / Android)がとくに好評だったとのこと。


ニコ・モーレット氏
 Discordのプロダクト・マーケティング・ディレクターを務めるニコ・モーレット氏によると,「クエスト」はパブリッシャやデベロッパに対して,ゲームに興味・関心のある人達とつながる場を提供し,事業の成功をサポートすることを目的として企画・開発を進めたという。

 すなわちパブリッシャは自社のゲームをプレイヤーに提示できるし,プレイヤーはフレンドを通じて新しいゲームを発見したり,報酬を獲得したりできる。そしてデベロッパは,開発したゲームのプレイヤーが増えることにより,より面白いコンテンツを作ろうと考えるようになるというわけである。

 実際,「クエスト」は非常に反響が大きく,日本のゲーム企業からも「世界中のプレイヤーにリーチするためのチャンネルとして利用したい」という声が寄せられているそうだ。
 また「クエスト」でキャンペーンを展開する場合には,Discordの社内でチームを組み,効果測定を行うことや,それをゲーム企業と共有し,そのゲームのプレイヤーにはどんな報酬が好まれるかといった細かい提案をしたりすることも紹介された。

Discordが,日本市場を重視している理由も示された

 また,Discordを利用した直近の取り組みも紹介された。とくにRiot Gamesとコラボして,期間限定販売した「『VALORANT』コレクション」は,Discordの「ショップ」における最大のヒットを記録したとのこと。今後は,ほかのゲームでも同様の取り組みを展開していくとモーレット氏は話していた。


 最後に,「クエスト」に関しては5月から6月にかけて重要な発表があることも明かされた。詳細に関しては,続報を待ちたい。

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