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[プレイレポ]キュートな猛獣たちをモフモフ! 人間の姿になった動物たちと紡ぐ物語「猛獣たちとお姫様 for Nintendo Switch」

ライター:Rin

 アイディアファクトリーの女性向けゲームブランド「オトメイト」より,2024年5月23日に発売予定のNintendo Switch用ソフト「猛獣たちとお姫様 for Nintendo Switch」


 本作は,恋愛アドベンチャーゲーム「猛獣たちとお姫様」(2016年発売)と,そのファンディスク「猛獣たちとお姫様 〜in blossom〜」(2017年発売)の2作品を収録したタイトルだ。オトメイトでこれまで発売されてきた名作タイトルを,Nintendo Switch用ソフトとして発売するプロジェクト「オトメイト グラフィティ」第3弾タイトルとなっている。

 本稿では,物語の序盤をプレイしながら,本作に登場する個性豊かな動物たちと,ユニークな「FMMS(フリーモフモフシステム)」を紹介しよう。


愛らしい動物たちと綴る
不思議な恋物語


 「猛獣たちとお姫様」は,2010年に発売された「猛獣使いと王子様たち」に続く,猛獣シリーズ第2弾の恋愛アドベンチャーゲームだ。「猛獣使いと王子様たち」と世界観を共有しつつも,登場キャラクターが一新されており,「猛獣たちとお姫様」ではヴェーク王国のお姫様を主人公に,不思議な力で人間の姿になった愛らしい動物たちとの恋模様が描かれる。

 各キャラクターの分岐ルートや展開は,本編「猛獣たちとお姫様」,ファンディスク「猛獣たちとお姫様 〜in blossom〜」共に,物語中に発生する選択肢によって決まる。また,猛獣シリーズで好評のキュートな動物たちを自由にモフモフできるFMMS(フリーモフモフシステム)は,「猛獣たちとお姫様 for Nintendo Switch」でも健在だ。

開放条件なく最初から2作品ともプレイ可能で,ゲーム起動後のタイトル画面から選択できる。メルヘンなインタフェースに,ときめきが止まらない
どちらの作品もゲームを始めると,美麗なオープニングムービーが流れる
各キャラクターの「好感度」はFMMSと選択肢で,「名声度」は特定の選択肢で上昇する。どちらもエンディングに影響!

 本編「猛獣たちとお姫様」の物語は,一国のお姫様でありながら頑丈な塔に16年も閉じ込められている主人公ユーリア(名前変更可能)と,自身を慕ってくれる動物たちと穏やかに過ごす場面から始まる。「お姫様なのになぜ……!」と城の兵士たちにすら同情されているが,彼女自身は動物たちとの暮らしに不満はなさそうだ。

 しかし,王の弟フベルトが現れたことで平和な時間は終わりを告げる。フベルトは王と王妃の死を告げ,主人公に短剣を手渡して死を迫ってきたのだ。そんな主人公の危機を救ったのは,いつも一緒に過ごした動物たちだった。そして主人公は自分を守ってくれた動物たちと共に,外の世界へ飛び出す……。

緑豊かな森に囲まれ,たくさんの人と動物たちが暮らす「ヴェーク王国」。その国の姫である主人公は,理由は不明だがずっと塔に幽閉されている。彼女と一緒に過ごす動物たちもさまざまな理由で塔に集まったようだ
危険を知らせてくれる主人公の従兄妹ヘンリク
ヘンリクの父で主人公に自害を求めるフベルト。この危機を動物たちが一生懸命守ってくれてホロリ……
塔から出てこれからどうしようかと途方に暮れる主人公だが,父から困ったときに頼りにするように授かった母の形見の小さな袋の存在を思い出す。中身を確認してみると虹色の粉が入っていて……
虹色の粉によって動物たちが人間の姿に! 人間として主人公を守ると意気込む彼らとともに,いろんな国を巡りながら絆を育み,さまざまな困難を乗り越えていくこととなる

 メルヘンチックな世界観ながらも,初っ端から危険な場面が訪れるなどドキドキの展開も盛りだくさんの本作。インタフェースや背景はもちろん,見目麗しい登場人物たちの姿に目も心も釘付けになること間違いなし……!

 動物姿の彼らも,表情がころころ変わるので見ていて楽しい。また,随所に登場するミニキャラクターイラストも,彼らの愛らしい魅力が伝わってくる本作のポイントの1つだ。



主人公を慕う個性豊かで
愛らしくもカッコいい動物たち


 本作で恋のお相手となるのは,不思議な力で人間の姿になった動物たち。最初から傍にいる動物たちは主人公のことを慕っており,人間の姿になったことで会話ができるようになるのはもちろん,危険な場面では体を張って守ってくれることも。

 のちに想いを通わせることができる魔術師,主人公の従兄妹ヘンリクも含めて,みんな可愛らしい姿とかっこいい人間の姿がある,1度で2度おいしい魅惑の男子揃いだ。

リシャルト(CV:諏訪部順一)

とても冷静で頼りになる,美しい白馬のリシャルト(CV:諏訪部順一)
人間の姿はまるで王子様の如く優雅な彼だが,馬姿でモフモフしたときの(2週目以降でやっとモフモフできる!)デレッぷりにときめき♪ 序盤から馬とは思えぬ切れ者感を発揮するが……彼のルートを最後までプレイして納得した



ルドヴィク(CV:日野 聡)

狩猟犬ゆえに,敵とみなした相手にはかなり好戦的なルドヴィク(CV:日野 聡)。主人公にはかなり従順で,まさしくわんこ系男子だ
FMMSで彼を選んだときのうれしそうな顔に胸キュン! また,動物姿のときのボイスも可愛らしく,個人的にはルドヴィクの「ワンワン!」ボイスがお気に入り



ミアーシュ(CV:代永 翼)

元はカナリアで,人間の姿は女の子のように可愛らしい見た目のミアーシュ(CV:代永 翼)。ルドヴィクとあわせて賑やか担当で,2人のやりとりが微笑ましい♪
1人だけ人間の姿になったリシャルトに,「自分も人間姿になりたい!」と,子供のように絡みまくる場面も愛らしい



ユゼフ(CV:羽多野 渉)

のんびり穏やかな性格の癒し系熊のユゼフ(CV:羽多野 渉)
ちょっぴり天然で,みんなのために頑張る彼の姿に,主人公と同じく何度も頭を撫でてあげたい(モフモフしたい)と思わせられた。彼との恋を育んだ時に見られた,ドキドキの逞しい肉体美もぜひ見てほしい



魔術師(CV:櫻井孝宏)

塔を出て出会う(出会いはキュートなフェレット姿),攻略対象である謎の魔術師(CV:櫻井孝宏)
ちょっとした発言がコミカルで,動物たちに変態と言われてしまう愉快な彼だが……彼のルートでさまざまな謎が明らかに!



ヘンリク(CV:木村良平)

序盤の緊迫としたシーンで,まさかのちょっとしたドジっ子加減を見せつけてくれたヘンリク(CV:木村良平)
彼も攻略対象で(動物姿は白鳥),一見クールで美しいのに,親しみやすい愛されキャラだ



動物姿の彼を思う存分モフモフできちゃう
FMMS(フリーモフモフシステム)


 ゲームの随所で登場するFMMS(フリーモフモフシステム)は,動物たちの要望に沿った箇所を撫でて満足させることで,好感度が上昇する本作の目玉となるシステムだ。基本的には撫でるだけで動物を満足させられるが,ほかの操作をすることで見られる特別な反応も楽しい。最初に登場するヒントを参考にして,極上のモフモフタイムを堪能しよう。

希望の箇所を撫でることでハートのアイコンが出現する
同じ場所をずっと撫で続けているとクローバーに変化。ほかの箇所に触れることも大切だ
撫でると毛がモッフモフなびく♪
うっとりとした表情にこちらもニンマリ
グッドエンディングを迎えたキャラクターは,シナリオクリア後に開放されるコンテンツ「主人公の本棚(EXTRA)」でいつでもモフモフでき,しかもボイスのタイプも選べる
恋人バージョンのルドヴィクに「お前になら何されてもいい!」と言われて,……「えっ本当にいいんですか!?」


ファンディスクで彼らとの物語をもっと!


 本編のあとの物語が綴られていくファンディスク「猛獣たちとお姫様 〜in blossom〜」では,2つの物語が楽しめる。「IF STORY」は本編の大団円ルートのあとの物語,「AFTER STORY」では本編で恋仲になった相手とのその後の話が展開していく。どちらの物語も,本編で彼らの魅力を堪能したあとにプレイしてほしい。

主人公に秘められた秘密に迫っていく「IF STORY」では,最初のキャラクターを選ぶ選択肢で彼らの近況が綴られていく
恋を育んだ彼との物語が楽しめる「AFTER STORY」では,相変わらず人間の姿と動物の姿,どちらの姿にもなる彼とのその後が見られる。新たな衣装もかっこいい!
「主人公の本棚(EXTRA)」では,クリアしたルートのキャラクターのFMMSをプレイできたり,おまけシナリオも楽しめる

 とにかく可愛らしくて,メルヘンチックな世界観の「猛獣たちとお姫様 for Nintendo Switch」。本作ならではのシステムFMMSは,動物たちの姿はもちろん(モフモフ動く毛並みがステキ),反応が可愛らしくて癒し効果抜群だ!

 今回プレイしてみて,Switchで場所を選ばず気軽にプレイできるうえ,1ルートあたりの物語は比較的コンパクトなので,忙しい人でも手に取りやすいタイトルだと感じた。まだプレイしたことがない人はもちろん,過去にプレイしたことがある人も懐かしみながらプレイしてみてほしい。


(C)IDEA FACTORY/DESIGN FACTORY

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