2024年5月13日,GIGA-BYTE TECHNOLOGY(以下,GIGABYTE)は,ゲーマー向け製品ブランド「AORUS」から,有機ELパネルを採用したディスプレイ計3製品を5月17日に国内発売すると発表した。いずれもパネルの中間調応答速度が0.03msと高速なのがポイントだ。加えて,VESAの有機ELパネル向けHDR関連規格「DisplayHDR True Black 400」と,映像パネルの表示ブレを示す指標「VESA ClearMR 13000」の認証を取得しているのも見どころと言えよう。
 製品ラインナップと税込のメーカー想定売価は,以下のとおり。

  • AORUS FO32U2P23万1500円
  • AORUS FO32U220万8500円
  • AORUS FO27Q316万2000円

 FO32U2PとFO32U2は,31.5インチサイズで,解像度3840×2160ドット,垂直最大リフレッシュレート240Hzの有機ELパネルを採用した製品だ。AMD独自のディスプレイ同期技術「FreeSync Premium Pro」に対応するほか,複数のPCでキーボードやマウスを共有できるPC切換器(KVM)機能,ディスプレイの焼付きを防ぐ保護機能を搭載する。

FO32U2P

FO32U2

 大きな違いは,映像入力インタフェースで,上位モデルのFO32U2Pには,HDMI 2.1ポート×2とDisplayPort Alternate Mode対応USB Type-Cポート×1,Display Port 2.1ポート×1,mini Display Port 2.1ポート×1を備えている。DisplayPort入力とmini DisplayPort入力は,1レーンあたり20Gbpsの転送速度を実現するUHBR20(Ultra-High Bit Rate)モードを利用することで,最大4枚までのディスプレイをデイジーチェーン接続できるという。
 対するFO32U2は,HDMI 2.1×2とUSB Type-C×1,Display Port 1.4×1の構成だ。

FO32U2Pは,映像出力用のDisplay Port 1.4ポートも備える

 27インチサイズのFO27Q3は,解像度2560×1440ドット,垂直最大リフレッシュレート360Hzの有機ELパネルを採用した製品だ。FO32U2PやFO32U2と同じく,FreeSync Premium ProとPC切替器機能などを搭載する。

FO27Q3

 このほかにも,GIGABYTEは,34インチサイズで,解像度3440×1440ドット,アスペクト比21:9の湾曲型VA液晶パネルを採用したゲーマー向けディスプレイ「GS34WQC」も5月17日に国内発売すると発表した。税込のメーカー想定売価が,4万8800円という手に取りやすい価格を実現したのがポイントだ。

GS34WQC

 垂直最大リフレッシュレートは,通常時が120Hzで,オーバードライブ時は135Hzとなる。パネルの応答速度は1ms(MRPT,中間調は未公開)で,ディスプレイ同期技術はAMD独自の「FreeSync Premium」を利用可能だ。

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