ブラザー工業は9日、産業用プリンターなどを手がけるローランドディー・ジー(DG)に対して提案している株式公開買い付け(TOB)に関し、買い付け価格を引き上げないと発表した。これにより買収を事実上断念する見通しとなった。ローランドDGの経営陣が自社買収(MBO)を目的として実施しているTOBの価格を下回るため。  ブラザーは価格を据え置く理由について「事実誤認に基づく主張や具体的な根拠を欠く主張を繰り返すローランドDGの経営陣との間で信頼関係を築くことは今後見込めない」と批判した。


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