中部鋼鈑は8日、2027年3月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画を発表した。設備投資額は前の3カ年から5割増やし120億円とする。24年秋に新たな電炉を導入するのに伴い、鉄スクラップや製品の保管施設を拡張するなどして生産と出荷の拡大に備える。厚板とスラブ(半製品)の年間販売量目標は80万トンと25年3月期の見通しから5割伸ばす。

記者会見した重松久美男社長は「増産のため生産体制も2交代制から3交代制にする。人材も既に採用した」と話した。

25年3月期通期の連結純利益は前期比14%減の61億円となる見通し。新電炉導入に向けた工事で3カ月ほど生産を休止する影響が出るほか、原料など生産コストも増える。売上高はほぼ横ばいの680億円を見込む。

今期から株主資本配当率(DOE)3.5%以上を目安とする配当方針を取り入れ、年間配当は前期比10円増の101円を予定する。

24年3月期の売上高が前の期比11%減の677億円、純利益が17%減の71億円だった。

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