新潟県佐渡市に県外企業の進出が相次いでいる。8日は空調ダクト製造のエスコ(東京・荒川)など3社の代表が市役所を訪れ、進出を報告した。市の雇用機会拡充事業を活用し、島内にCAD(コンピューターによる設計)やバックオフィスを担う拠点を開設する。市は魅力ある企業を誘致して雇用を創出し、移住促進や人口流出対策につなげる。
進出を決めたのはエスコのほか、採用コンサルティング事業などを手がけるリレイティブ(富山市)と転職支援のシンフォニード(東京・千代田)。面会した渡辺竜五市長は「多様な働く場が生まれることで、雇用の拡充につながってほしい」と期待を述べた。
エスコはこれまで中国企業に業務委託していた空調ダクトのCAD部隊を佐渡に移す。「言語の壁や円安など為替動向に加え、社内にCADのノウハウを蓄積したいと考え国内に移すことを決めた」(石山大吾代表)という。7日に佐渡オフィスを開設し、2人で事業を始めた。5年間で5人の雇用創出を見込む。
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