料理キットの宅配などを手掛けるオイシックス・ラ・大地は26日、傘下のシダックスの完全子会社で不適切な会計処理があったと発表した。発覚までの10年間にわたり、棚卸し資産を過大に計上していた。過大計上した資産の合計は約5億円にのぼる。
不適切な会計処理の疑いは、シダックス傘下で調理器具販売などを手掛けるエス・ロジックス(東京都調布市)で発覚した。オイシックス商品製造部門の責任者が12月上旬に、京都市内のエス・ロジックス製造拠点を訪れたことがきっかけだ。オイシックス側が現場責任者への聞き取り調査と棚卸し資料を確認したところ、不正会計が明らかとなった。
オイシックスは原因究明に向けて外部専門家を含めた部門を設置。不正会計の背景や方法を調査する。現時点で業績への影響は分かっていない。この件についてオイシックスは「多大なご迷惑とご心配をおかけすることを深くおわびする。今後も、健全な企業経営体制の構築に努める」としている。
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