地域ファンドのFVC Tohoku(盛岡市)は25日、同社が無限責任組合員である2ファンドが、介護契約のオンライン化に取り組む航和(岩手県雫石町)に投資したと発表した。「複数のファンドが同時に投資を実行した例は聞いたことがない」(FVC Tohoku)という。
投資額は非公表だが、ともに数千万円とみられる。投資主体は「Tohokuライフサイエンス・インパクトファンド」と「もりおかSDGsファンド」。航和は前者にとって3社目の投資先、後者にとっては17社目だ。
航和は2007年設立で「介護クラウド」というサービスを展開している。介護契約に関する一連の手続きをオンラインで完結させ、契約書などを一元管理できる。要介護者と家族の負担が軽くなり、施設職員の業務も効率化しているという。
今後は介護タクシーや物品購入、福祉用具のレンタルなどに介護クラウドのサービスを拡大する方針だ。
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