ユニチカは25日、上埜修司社長ら取締役4人と監査役2人の全社内役員が2025年4月30日ごろに退任すると発表した。後任の社長は未定。11月28日に祖業の繊維事業から撤退を決め、官民ファンドの地域経済活性化支援機構(REVIC)や取引銀行に合計870億円の金融支援を求めた。経営責任を明確にするとともに、REVICなどから取締役を迎え、再建を急ぐ。
新たにREVICから4人のほか、金融機関出身者や弁護士ら合わせて7人の取締役と、REVICから監査役1人を新たに選ぶ。こうした人事案や支援策に関する議案を付議するため、臨時株主総会を25年2月7日に大阪市内で開く。
ユニチカはかつて大日本紡績として鐘淵紡績(後のカネボウ)、東洋紡績(現東洋紡)と並ぶ三大紡績の一角だった。繊維事業が不振に陥り、25年8月までに事業譲渡を目指している。今後は食品包装用などのフィルム事業に注力する方針だ。
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