ルートや速度など特定の条件のもとでドライバーが不要となる自動運転の「レベル4」は、日本では去年4月に解禁され、25日から松山市に本社を置く「伊予鉄バス」が全国で初めて路線バスとして運行を始めました。

運行される車両は、北九州市のメーカー「EVモーターズ・ジャパン」が製造したEV=電気自動車で、大手携帯会社傘下の「BOLDLY」が開発した自動運転システムが搭載されています。

合わせて42台のセンサーやカメラで、歩行者やほかの車両を検知したり周囲の状況などを確認したりしながら走行します。

往復およそ1.6キロの区間を、最高時速35キロで視界がいい明るい時間帯に15分間隔で運行される計画です。

安全対策として保安員1人が乗務しますが、基本的にはハンドルは操作せず、緊急時などに限って手動で運転するほか、7.5キロ離れた営業所から遠隔で運行状況を監視するということです。

バス業界では人手不足が深刻化して路線バスの本数の減少などが相次ぐ中、会社では自動運転車両の導入を進めることで、将来的に担い手不足の解消につなげたいねらいです。

バス会社の清水一郎社長は、「運転手不足が全国的な問題になる中、これをモデルにして公共交通を必要とする地域に自動運転技術が広がっていくことを願っている」と話していました。

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