北九州市のオフィスビル建設促進策の2番目の適用物件として、不動産開発の中西興産(北九州市)が25日に「小倉京町センタービル」の起工式を開いた。JR小倉駅から徒歩5分。地上10階建て、延べ床面積7974平方メートルで2026年8月に完成する。建設費は35億円。IT(情報技術)関連企業などの入居を想定する。

小倉京町センタービルの完成予想図

敷地内には約50台収容の立体駐車場などを置く。主に企業が入る2階以上の賃料は3.3平方メートルあたり1万6000円(共益費込み)。中西章社長は「営業などに車が使える特徴を生かし、完成時に100%の契約率を目指す」と話した。

北九州市は若者の人口流出対策として、小倉都心部へのIT関連企業の誘致に取り組んでいる。その一環として21年度に再開発事業「コクラ・クロサキリビテーション」を始め、オフィスビル建設に最大10億円を補助するなどの優遇措置を用意した。同事業を活用した最初の物件として24年7月に「BIZIA KOKURA(ビジア小倉)」が完成した。

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