経団連会長“来年 賃上げ定着の年に 成長と分配の好循環実現”

経団連の十倉会長は、会員企業の経営トップらが集う審議員会であいさつに立ちました。

このなかで「成長には、イノベーションの創出やDXやGXの推進が欠かせない。とりわけGX推進の基盤であるエネルギーの安定供給は待ったなしで、再生可能エネルギーを最大限に利用しつつ、既存原発の再稼働はもちろん、核エネルギーの利活用が急務だ」と指摘しました。

そのうえで「来年は、賃金引き上げの維持・向上に向けて、定着の年にしたい。賃金の引き上げを消費につなげるためには、国民の将来への不安の解消に向けて、公正公平で持続可能な全世代型社会保障の構築、ひいては税と社会保障の一体改革を進めることが急がれる」と述べ、成長と分配の好循環の実現に全力で取り組む考えを改めて強調しました。