横浜市は2025年1月、夜のにぎわいを創出する実証実験に取り組む。山下公園沿いの市道「山下公園通り」周辺で一部車道や歩道空間を活用し、キッチンカーなどで飲食を楽しみ、水素燃料電池車から電力を供給したこたつでくつろげるようにする。終了後は交通への影響などを調査し、今後の臨海部のまちづくりに生かす。
「横浜くつろぎエコナイト〜Yamashita Park Avenue〜」として25年1月17、18日の2日間実施する。時間は午後5時から9時まで。横浜マリンタワー前の道路は1車線を歩行者天国にし、夜のイルミネーションを楽しみながら散策できる。
歩道空間にはテーブルやキッチンカーを並べ、規格外の地元野菜を使った料理やホテル発のスイーツ、地元のグルメなどを提供する。夕方マルシェでは、地産地消のメニューや水素ガスで調理したバーベキュー料理なども販売する。こたつは楽しみながら環境について考える場として用意する。
市は山下公園通りで23年から、歩行者天国によるにぎわいづくりの実証実験を進めてきた。都市整備局臨海部活性化推進課長の早田光孝氏は「みなとみらい21地区と元町・中華街などをつなぐ結節点としてにぎわいを創出することで、街全体の回遊性を向上し、ウオーカブルな空間づくりを進めたい」と狙いを語る。
一方、同エリアは1959年竣工のシルクセンターや、75年竣工の産業貿易センタービル、老朽化で建て替えが決まった神奈川県民ホールなど古い建造物が並び、観光地としての魅力は下降気味だ。市は「山下公園通り周辺地区のまちづくりビジョン」を策定中で、神奈川県と連携して再整備の検討を進める計画だ。
(松原礼奈)
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