東邦ガスは知多緑浜工場(愛知県知多市)の水素プラントを火力発電に活用することを視野に入れる

東邦ガスは23日、火力国内最大手のJERAが計画中の知多火力発電所7・8号機(愛知県知多市)に参画すると発表した。同発電所では、将来的に燃料を二酸化炭素(CO2)を発しない水素へと切り替えることを見込んでいる。東邦ガスは同社が手掛ける近隣の水素製造プラントを活用し、発電所に供給することも視野に入れている。

東邦ガスが他社と共同で火力発電所の運営に携わるのは初めてのことだ。JERAが75%、東邦ガスが25%を出資する共同出資会社を通して発電所の開発・運営をおこなう。知多火力発電所の燃料は、当初は液化天然ガス(LNG)となる見通し。近隣にある東邦ガスの知多緑浜工場(愛知県知多市)からの供給を受ける公算が大きい。

知多緑浜工場には、6月から稼働を始めた水素製造プラントもある。知多火力発電所で燃料の水素への転換が進めば、同プラントにとって有力な供給先となり得る。中期経営計画で水素をガスや電気と並ぶエネルギーの軸と位置付けるなか、火力発電参画で水素活用を加速させる狙いがあるようだ。

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