日本海や太平洋に生息するスルメイカは日本で最も漁獲されているイカですが、水産庁によりますと、海洋環境の変化などで、2016年以降、漁獲量は大きく減少しています。
こうした状況を受け、水産庁は23日、全国の漁業者などとの意見交換会を開き、来年度のスルメイカの漁獲枠の上限を示しました。
それによりますと、来年度の漁獲枠は今年度の7万9200トンより7割以上減らした1万9200トンとし、国が漁獲枠を設けるようになった1998年度以降で最も少なくなりました。
海洋環境の変化により、スルメイカの生息域が日本の近海から離れたことで、スルメイカの資源量が大幅に減少したことを考慮したもので、漁獲枠を抑えることで資源の回復につなげるねらいがあります。
水産庁は、来年2月に専門家による会議を開き、正式に漁獲枠を決定することにしています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。