「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する壱番屋は23日、大阪府を中心にラーメン店を展開するKOZOU(大阪市)を買収すると発表した。2025年1月中旬に全株式を取得し、完全子会社とする。買収額は非公表。壱番屋は主力の「ココイチ」とは別の新しい飲食店を、M&A(合併・買収)も含めて増やす方針を打ち出している。
同日発表した24年3〜11月期の連結決算は売上高が前年同期比9%増の449億円、純利益が7%増の26億円だった。フランチャイズ向けのカレーソースの卸売り価格を引き上げた。
買収するKOZOUは16年に設立された。「極濃豚骨 らーめん小僧」や「豚骨魚介ラーメン 小僧またおまえか。」などラーメン店を6店舗、カレー業態を1店舗展開している。買収で商品開発などのノウハウを吸収するほか、新たな顧客を開拓する。
出店ペースや売上高の目標などは未定という。壱番屋の担当者は「さまざまな業態や商品の開発力がありグループ全体で幅広い展開をしていきたい」と話す。
同社は23年3月に京都府のつけ麺店を買収し、M&Aなどでの新業態の開発・展開を模索している。
25年2月期通期は従来予想を据え置いた。売上高は前期比12%増の615億円、純利益は同15%増の31億円を見込む。
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