スマートフォン決済大手のPayPayは23日、神社や寺院での賽銭(さいせん)にPayPayの送金機能を使えるようにしたと発表した。寺社は現金の回収や銀行へ振り込みの手間を省けるほか、盗難などのリスクを減らすことができる。
23日に東京・港の増上寺で使えるようになった。今後川崎市の稲毛神社など、導入する寺社を増やす。大量の小銭の回収や銀行への振り込みには手間がかかる。人手不足で寺社の負担になっており、PayPayを導入するニーズがあるとみている。
賽銭を納めるにはアプリで本人確認を済ませる必要がある。参拝者は賽銭箱近くに設置されたQRコードをアプリで読み取ることで任意の金額を納められる。初詣や節分、受験時期の混雑緩和にも役立つとみる。PayPayは寺社から手数料を取る。
PayPayはスマホ決済市場で、決済の取扱高・回数ともに約7割のシェアを握っており、アプリの利用者数は6600万人を超えた。ただ、今後は利用者を大幅に増やすのは難しく、決済できる場所や機会をいかに増やすかが重要になっている。
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