成田空港に着陸するピーチ・アビエーションのエアバスA320

ANAホールディングスは20日、傘下の格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)を完全子会社化したと発表した。ピーチ設立以来の合弁相手である香港のファーストイースタンアビエーションホールディングス(FE)が持つピーチ株7%を同日付で取得した。取得額は非公表。

ピーチは日本初のLCCとして11年2月に設立された。当初の出資比率は全日本空輸(ANA)が33.4%、FEと産業革新機構(現INCJ)がそれぞれ33.3%だった。ANAHDは17年にピーチを子会社化し、19年には同じく傘下のLCCだったバニラ・エアと統合させた。24年9月にはINCJが保有するピーチ株を全て取得し、ピーチへの出資比率を77.9%から93%に高めていた。

ピーチはシンガポールといった中距離圏の国際線を拡充している。ANAHDはピーチの完全子会社化で「更なる事業ポートフォリオの強化によるANAグループの成長と利益拡大につなげる」としている。

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