基幹部をエレベーターの上部に設置し、台風や豪雨による水害リスクを低減する

フジテックは20日、国内向けの主力エレベーターを刷新して発売すると発表した。運転制御を担う基幹部をエレベーターの上部に設置することで台風や豪雨による水害リスクを低減した。国内向けのエレベーターで新製品を投入するのは2020年以来5年ぶり。

新製品「エレ・グランス」を2025年春から販売する。定員数は6〜15人。価格は個別見積もりで、住宅や施設など幅広い用途を想定する。

運転制御を担う基幹部を小型・軽量化し、エレベーターが走行する縦穴空間の上部に配置した。豪雨や台風による浸水リスクを減らして早期復旧につなげる。従来は縦穴空間の底部に設置していた。

フジテックの西村茂夫・国内事業本部長は「これまでは地震対策が中心だったが、昨今多発している豪雨など想定外の自然災害にも強いエレベーターだ」と話した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。