台湾と香港向けに日本の観光情報サイトを運営するジーリーメディアグループ(東京・渋谷)は19日、都タクシー(京都市)のグループ会社に車いす対応タクシー1台を寄付した。インバウンド(訪日外国人)客が増加するなか、体が不自由な人でも日本観光を気軽に楽しめる移動環境を整える。
寄付にあたり都タクシーは、出国前から車いす対応タクシーを手配できるように中国語の予約サイトを設ける。予約サイトはジーリーメディアグループが運営する観光サイト「ラーチーゴー!日本」と連携させる。
台湾や香港からは多くの観光客が訪れる一方で、近年その数は頭打ちになっているという。車いす利用者はそもそも海外旅行を諦めている人も多く、潜在的なニーズは高いとみる。
都タクシーは車いす対応タクシーをグループで約200台保有している。ただ外国人向けにバリアフリーの取り組みを発信することは難しかった。都タクシーの筒井基好社長は同日の式典で「世界に名だたる観光都市がバリアフリーを勧めるのは意義のあるメッセージとなる」と述べた。
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