南都銀行は19日、奈良県橿原市の「イオンモール橿原」内に土日・祝日も営業する出張所をオープンした。口座開設など各種手続きのほか、「エルプラザ・ほけんの窓口」を併設し、資産運用やローン相談などに対応する。集客力の高い大型商業施設に店舗を設け、新たな顧客との接点拡大や預金の獲得につなげる。2025年4月にはイオンモール大和郡山（同県大和郡山市）にも同様の出張所を開設する。
今回の店舗は施設の1階に182平方メートルのスペースを確保した。窓口の営業時間は平日・土日祝とも午前10時から午後6時。南都銀として初めての、窓口で現金を取り扱わない「キャッシュレス店舗」となる。バックヤード空間の削減によって、6つの受付窓口や2つの個室商談室を設けるなど対面サービスの充実につなげた。現金業務は店舗併設の3台のATMで対応する。
同日記者会見した橋本隆史頭取は「休日も営業しコンサル機能を併せ持つ、様々なサービスをワンストップで提供する営業店の第1弾。対面の価値を全面的に打ち出し、奈良県中南和のお客様との接点機会の拡大につなげたい」と説明した。さらに西日本最大級のイオンモールが商圏とする大阪府南東部や和歌山県紀の川地域の需要取り込みにも力を入れる。資産形成層向けを中心に今後、モール内で各種セミナーなども開催する考えだ。
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