三菱電機は買収をてこに欧州事業の販売を伸ばす

三菱電機は19日、空調機器の工事・保守を手がけるアイルランドのクリスタルエアを買収すると発表した。買収額は数十億円を見込む。同社は欧州でデータセンター向けを中心とした空調機器の据え付け工事に強みを持つ。三菱電機は買収をてこに欧州事業の販売を伸ばす。

三菱電機子会社の三菱電機ヨーロッパを通じ、クリスタルエアの株式取得に関する契約を結んだ。同社はデータセンターのサーバールームに使用する空調機器の工事や保守サービスを提供する。クリスタルエアの2023年6月期の売上高は2000万ユーロ（約32億円）、24年6月末時点で従業員数は123人。

生成AI（人工知能）や映像サービスが普及し、データセンターで消費電力が増え、サーバールームの発熱への対応が課題となっている。三菱電機は欧州で空調機器の販売から運用、保守まで一括してサービスを展開できる体制を整える。

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