18日のニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が1100ドル超下落した。米連邦準備制度理事会(FRB)が今後の利下げペースの予想を鈍化させたことで株式が売られた。ダウの値下がりは10営業日連続で、米メディアによると1974年以来、50年ぶり。
ダウの終値は、前日より1123.03ドル(2.58%)安い4万2326.87ドルだった。10日間での下げ幅は計2600ドルを超えた。終値としては米大統領選のあった11月5日以来、約1カ月ぶりの安値で、選挙後に続いたトランプ次期大統領の政策への期待による値上がり分が消えた。
FRBは18日、3会合連続での利下げを決めた。一方で、来年の利下げ回数の予想を前回の4回から2回に修正し、高金利を長く保つ姿勢を示した。高金利は経済を冷やす効果があるため株式が売られた。FRBのパウエル議長が記者会見で、追加利下げに慎重な発言をしたことも株価の下落につながった。
また、利下げペースが遅くなるとの見方から米長期金利が上昇。ニューヨーク外国為替市場では金利の高いドルを買い円を売る動きが広がった。円相場は一時、1ドル=154円80銭台と約3週間ぶりの円安ドル高水準まで下落した。
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