AGCは耐熱ガラス食器などを手掛けるタイ現地法人の生産活動を終了する

AGCは7日、グループ会社で耐熱ガラス食器などを手掛けるタイ現地法人の生産活動を2024年末をメドに終了すると発表した。理化学実験用ガラスなどを製造してきたが、静岡県とインドネシアの工場に集約する。製造コストが上がり、市場の競争も激しいことから採算を改善できなかった。

生産活動を終了するのは、AGCの子会社で電子材料などを手掛けるAGCテクノグラスのタイ現地法人。生産を終えた後、現地の法令に従って会社を精算する手続きをする。プロジェクター用のレンズと工業用ガラスも扱っていたが、こちらの製品については全世界で生産を終える。

AGCは自己資本利益率(ROE)を26年に8%以上(23年実積は4.6%)に高める目標に掲げる。資産効率を意識し、経営資源を電子部品関連や医薬関連事業など戦略事業に配分する方針だ。

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