【ワシントン共同】米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会（FRB）は18日、金融政策を決める連邦公開市場委員会（FOMC）で主要政策金利を0.25％引き下げることを決めた。利下げは9月から3会合連続。力強い米景気の継続を下支えする狙い。ただ同時に発表した経済見通しで、2025年末の金利は3.9％と通常ペースで2回分の利下げを予測し、9月時点（3.4％、4回分）と比べ、金融緩和のペース鈍化を見込んだ。
25年1月に発足するトランプ次期政権下では関税強化策などにより物価上昇圧力が強まるとの見方もある。FRBはインフレの再燃につながる可能性がある利下げのペースを慎重に判断していく構えだ。
短期金利の指標フェデラルファンド（FF）レートの誘導目標を4.25～4.5％とする。
FRBは声明で物価について、目標の2％に向かって下がってはいるが「やや高くなっている」と指摘。25年10～12月期の物価見通しは9月時点の前年同期比2.1％上昇から2.5％上昇に引き上げた。25年10～12月期の実質国内総生産（GDP）は2.1％増と見込んだ。
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