試運転する北陸新幹線の車両(福井市)

JR西日本と北陸電力は18日、北陸新幹線の運転用電力として、新たに建設する水力発電所から電力を供給するオフサイトPPA(電力購買契約)を締結したと発表した。北陸新幹線のJR西の営業エリア(糸魚川―敦賀間)での再生可能エネルギー由来電力の導入率は2030年ごろに26%になる。50年のカーボンニュートラル目標に向け、再エネ調達手段を多様化する。

北陸電が石川県小松市の手取川支流で、26年に水力発電所を着工する。30年ごろから年1130万キロワット時の電力を供給する。JR西の営業エリアでは25年度末時点で、年5200万キロワット時の太陽光発電由来の電力を調達する。合わせて年6330万キロワット時の再エネ電力を調達し、年間2万7800トンの二酸化炭素(CO2)排出の削減効果がある。

北陸新幹線の営業エリアでは河川が豊富で、太陽光以外の再エネ調達先として水力電源が有望だという。

JR西ではグループ全体のCO2排出量について、25年度に13年度比で35%削減し、50年度に実質ゼロにする目標を掲げる。すでに山陽新幹線でも全線で再エネ電力を導入するほか、大阪環状線やゆめ咲線では再エネ比率100%化を達成した。

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