イオンは家族や友人と分け合って食べられる恵方巻きのセットを用意した(18日、東京都江東区)

イオンは18日、2025年2月2日の節分にあわせて「恵方巻き」の予約受け付けを開始した。25年の節分は日曜日となるため需要の増加を見込む。売上高で前年比1割増を狙う。

イオン傘下で総合スーパーのイオンリテールで販売する。本州などの「イオン」「イオンスタイル」の約350店が対象だ。12月18日〜25年1月26日まで電子商取引(EC)で予約を受け付ける。店頭では同2月1〜2日に販売する。商品数は22種類33品目で、うち約13品目が予約限定の商品だ。

サーモンやカツなど7種類の具材が味わえる「みんなで楽しむ巻き寿司三段重(宴)」(7560円)を用意した。同社として初めて、中巻88巻を詰め合わせた商品を設計した。家族や友人と分け合うシーンを想定する。

25年は北陸地方の復興支援に向けた商品も用意した。肉で巻いた「能登牛のすき焼き風贅沢太巻」(6458円)や、カニ3杯分を使用した「福井県産香箱がにを楽しむ贅沢太巻」(1万800円)など、いずれも数量限定で高価格帯の商品をそろえた。消費者の「プチぜいたく需要」を取り込む。

節分や恵方巻きの売れ行きは20年以降に変化しているという。巣ごもり需要がきかっけだ。行事が「パーティー化」したことで、子どもが好きな総菜が食卓に並ぶようになった。太巻きの具材の幅も広がった。イオンでも節分を楽しむ消費者が増え、23年の恵方巻き全体の売り上げは19年比で約1.5倍に伸長した。

恵方巻きについて説明するイオンリテールの金子聡デリカ商品部長(18日、東京都江東区)

18日に開いた報道向けの説明会で、イオンリテール食品本部の金子聡デリカ商品部長は「恵方巻きはパーティー需要で幅広い層のお客様が来店する。イオンとしてはチャンスだ」と話した。

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