三菱UFJ銀行では、練馬支店や玉川支店で、支店長代理などの管理職の立場にあった40代の女性行員が4年半にわたって支店の貸金庫を無断で開け、中に入っている金品を盗み取っていたことが明らかになりました。

銀行は、被害額は時価にして十数億円になるとし、11月に、この行員を懲戒解雇しています。

銀行は16日に半沢頭取らが会見を開き、この行員が顧客に渡している鍵のスペアキー=予備鍵を不正に使って貸金庫を開けていたことを明らかにしたうえで、鍵の管理体制に不備があったことを認めました。

半沢頭取は会見で、自身の経営責任について「真因分析と再発防止策をしっかり取り組むことが私の責任だと思っている」と述べたうえで、今後、再発防止策を具体化する中で、みずからの処分も検討するとしています。

金融庁は三菱UFJ銀行に対し、法律に基づいて詳しい原因や再発防止策を報告するよう求めています。

今回の不祥事を受けて、銀行が再発防止策を徹底するとともに、経営責任をどう明確化するのかも焦点となります。

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