三井住友カードがクレジットカードのタッチ決済で電車やバスに乗れるサービスについて、2026年にも全都道府県への導入拡大を目指すことが16日、分かった。同社以外が発行したクレジットカードでも利用可能だ。訪日客は母国で発行されたクレジットカードをそのまま使えて、日本で主流の交通系ICカードや多額の日本円を持ち歩く必要がなくなる。旅行の利便性向上が期待される。

 交通系ICカードの代表格である「Suica(スイカ)」を運営するJR東日本は、スマートフォン用のモバイルスイカを軸にサービスの拡充を進めている。キャッシュレス決済を巡る顧客の囲い込み合戦が激化しそうだ。

 海外ではタッチ決済機能があるクレジットカードをかざして運賃を支払う乗り方が浸透している。三井住友カードは各地の公共交通事業者と連携し、駅の自動改札機やバス乗降口の読み取り機の更新を進める。電車は私鉄が中心だが、JR九州とも実証実験を始めた。

 公共交通事業者はキャッシュレス化が進み、英語での接客といった負担を減らせる。

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