北陸新幹線の敦賀―新大阪間の延伸ルートを検討する与党の整備委員会が13日開いたヒアリングに、京都府の西脇隆俊知事と京都市の松井孝治市長が出席し、地下水への影響など4つの懸念点を示した。終了後、記者会見した松井市長は「ルート決定にあたり、懸念を踏まえて慎重に精査してほしい」と要望した。
国土交通省は北陸新幹線の新しい京都駅の位置と地下トンネルの詳細なルートについて3つの案を示している。整備委員会の議論を踏まえて2024年内のルート絞り込みを目指す。各ルート案の是非について西脇知事は「比較検討するだけの判断材料を持っていない」と明言しなかった。
ヒアリングには大阪府の吉村洋文知事も参加し、建設コストが膨らんでいる点や、費用対効果が示されていないことを指摘した。北陸新幹線は国と地方が資金を出す整備新幹線のため、延伸工事を始めるには沿線自治体の同意が必要だ。
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