まちづくり会社SHONAI(山形県鶴岡市)グループで農業部門を担うNEWGREEN(東京都小金井市)は12日、除草剤に過度に頼らない稲作を後押しする「アイガモロボ」の新型機を2025年3月から販売すると発表した。税込み希望小売価格は27万5000円で現行機の半分。重量も6割強軽く、中山間地域の狭い水田でも使いやすくした。
アイガモロボは水田に浮かべて土をかき回し、水を濁らせて雑草が育ちにくい環境をつくる。本体上部の太陽光パネルで発電して自走する。
23年発売の現行機(約16キログラム)は30〜70アールで、凹凸が少ない均平(きんぺい)な水田での使用を想定している。一方、新型機(約6キログラム)は10〜150アールと適応面積が広がり、多少の不均平がある水田でも使える。
現行機は操作にスマートフォンが必要だが、新型機は不要だ。学習機能のあるシステムを搭載しており、水田の形状を覚えさせることでスムーズに動かせる。ブラシ型パドルの採用で走行性能を向上させ、強風時の安定性も高めている。
現行機と同様、NEWGREENに出資している井関農機に販売を任せる。加えて、全国農業協同組合連合会(JA全農)にも扱ってもらう。目標生産・販売台数は公表していないが、NEWGREEN企画室は「中山間地域でも稼げる農業を後押しし、『地方の希望であれ』というグループ共通ビジョンの達成につなげたい」としている。
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