九州経済産業局が10日発表した10月の九州・沖縄の百貨店・スーパー販売額(既存店、速報値)は、前年同月比1.3%増と37カ月連続で前年を上回った。新規出店分を含めた全店販売額は1.3%増の1445億円だった。気温が高く推移した影響で秋冬の衣料品が不調だったが、物価高によりスーパーの飲食料品が販売額全体を押し上げた。
百貨店では既存店販売額が0.7%減となった。減少は2022年2月以来の32カ月ぶり。気温が下がらず、ジャケットやコートなどが販売不振だった。福岡市では最高気温30度以上の真夏日が2日、25度以上の夏日が16日を数え、前年同月を上回る暑さの日が続いた。
一方、インバウンド(訪日外国人)需要は中国の国慶節(建国記念日)を中心に引き続き好調だった。バッグや財布など、高級ブランド品を含む身の回り品は売り上げを伸ばした。
スーパーの既存店販売額は2.1%増えた。秋冬の衣料品の売れ行きが悪かったものの、コメや野菜の価格が上昇しており、全体としては増加を維持した。
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