日本工作機械工業会(日工会)が10日発表した11月の工作機械受注額(速報値)は前年同月比3%増の1193億円だった。2カ月連続でプラスだった。低迷が続いた国内向けが27カ月ぶりにプラスに転じた。日工会の担当者は「内需に大きな変化はないが、本格回復に向けた動きの一歩」と説明する。
内訳は国内向けが5%増の343億円だった。牧野フライス製作所は一般機械やエネルギー関連の需要を獲得し「全体として回復傾向にある」とみる。芝浦機械は造船関連などで受注を伸ばした。
海外向けは2%増の850億円だった。中国市場が主力のツガミは自動車向けで需要の底堅さが続いた。オークマの担当者は「米欧中ともに大手企業の投資は堅調のため、中小企業の投資再開を期待したい」と話した。
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