【愛知】朝ご飯を食べる習慣を身につけたいけど、時間がない。そんな悩みを解消しようと、名城大学天白キャンパス(名古屋市)で「スクールモーニング」が初めて開かれた。協力したのは名古屋発祥の喫茶店チェーン「コメダ珈琲(コーヒー)店」。店舗で使うソファやテーブルを置き、学生たちはくつろいだ雰囲気でモーニング文化を満喫していた。

 3日午前8時半。コメダ珈琲店のキッチンカーがキャンパスで営業を始めると、授業前の学生が長い列をつくった。ブレンドコーヒーやカフェオレなどの飲み物(400円)を注文すると、モーニングサービスとして温かいローブパンと特製おぐらあんがついてくる。1日限定100食で営業終了の午前11時前に完売となった。

 屋内のフリースペースには店で使う4人掛けのソファと机が2組置かれ、学生たちは「落ち着いて朝食が取れてありがたい」などと話した。

 企画したのは、同大学のリーダー人材育成事業「チャレンジ支援プログラム」に参加する「チームはらぺこ」の山田そらのさん、渡辺亜美さん、竹之内友実さんの2年生3人。課題の発見と解決に取り組む中、コメダ珈琲店との意見交換会で学生の朝食事情に着目した。校内で134人にアンケートをしたところ、「毎日朝食を食べる」との回答は5割にとどまり、9割は「朝食を食べる習慣を身につけたい」と回答。食べない理由として「時間がない」が7割を占めた。

 学生の朝食改善と、若者にくつろぎを提供したいというコメダ珈琲店との思いが一致した。コメダ珈琲店が大学内でモーニングサービスを提供するのは全国で初めてという。

 名城大では2016年度から学生の食習慣の改善を図るため、「100円朝食」を実施してきたが、提供時間が午前8時半からの30分で、朝が早く短時間だったため、今回はゆっくり朝食を食べられるようにした。

 「チームはらぺこ」の山田さんは「みんなが喜んでくれたので苦労して準備をしたことが報われた。大学近くにコメダがないので誘致したい」と笑顔で話した。次回は10日午前8時半~11時にある。学生限定。

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