ホテル椿山荘東京(東京・文京)などを運営する藤田観光は5日、優先株の一部を償還すると発表した。日本政策投資銀行(DBJ)傘下のファンドから40株を約41億円で取得し、全株を消却する。普通株に比べて配当負担の重い優先株を減らし、財務の健全化を進める。
取得と消却は20日を予定する。藤田観光は新型コロナウイルス禍の業績悪化でDBJから150億円の出資を受けていた。これまで90株を償還しており、今回の取得で残る優先株は20株となる。
藤田観光の2024年1〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比17%増の54億円だった。インバウンド(訪日外国人)需要が旺盛で客室単価が上昇し利益を押し上げた。業績の改善を踏まえて、優先株を積極的に償還している。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。