【ヒューストン=花房良祐】石油メジャーの米エクソンモービルは3日、石油・天然ガス部門トップのリアム・マロン氏が2025年2月に引退し、後任にゼネラル・モーターズ(GM)元社長のダン・アマン氏が内部昇格すると発表した。世界最大の石油メジャーの中核部門に自動車メーカーの元トップが就任する異例の人事となる。
アマン氏は投資銀行出身。GMの破綻に伴い10年に同社に転じ、財務担当を経て14年から19年まで社長を務めた。22年にエクソンに入社し、低炭素部門トップに就任。水素・アンモニアやリチウムの生産といった新規の低炭素事業を手掛けた。
エクソンは太陽光・風力発電には投資していないものの、石油・ガス部門の技術を転用できて相乗効果の見込める水素・アンモニアやリチウム開発には積極的だ。
エクソンの石油・ガス部門は同社の収益の大半を稼ぎ出す。低炭素事業を率いた手腕を買われて主力部門のトップに起用が決まった。
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