のぞみの自由席が通年で見直されるのは初めて

JR東海とJR西日本は3日、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」の自由席を2025年春に3両から2両に減らすと発表した。現在、自由席としている3号車の全85席を指定席に転換する。1編成16両に占める指定席の割合は9割近くに増える。のぞみの自由席が通年で見直されるのは初めて。

例年3月に実施している春のダイヤ改正の一環で変更する見通し。指定席のインターネット予約が普及したことを踏まえ、確実に席を確保したい乗客の需要に対応する。すでに年末年始やゴールデンウイークといった繁忙期はのぞみを全席指定で運行している。両社は今回の見直しについて「多くの乗客に安心して利用してもらえる」とした。

JR東海によると、自由席を5両設定している「ひかり」、同10両が一般的な「こだま」の座席区分は変更しない。時間に余裕があり、割安に移動したい乗客に対してはひかりやこだまの利用も促す。

のぞみの自由席の通常運賃は東京―新大阪間が1万3870円で、指定席より850円安い。のぞみは1992年に全席指定で運行を始め、自由席は2003年に導入された。

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