JR九州は3日、豊肥線の三里木(熊本県菊陽町)―原水(同)間に設置する新駅について、開業時期を2029年春以降に延期すると発表した。27年春を予定していたが、設置主体である同町から延期の要請があった。具体的な開業時期は未定。
原水駅は台湾積体電路製造(TSMC)熊本工場の最寄り駅で、通勤時間帯などの混雑が深刻になっている。菊陽町の要望で、同駅から1.9キロメートルほど西側に新駅を設置することで23年12月にJR九州と覚書を締結した。
同社によると、同町から「半導体企業の進出でまちづくりの状況が大きく変化するなか、新駅に求められる役割を改めて検討したい」と申し出があった。同町は三井不動産と三菱商事を中心とする2組のコンソーシアム(共同事業体)と原水駅周辺の土地区画整理案を検討しており、進捗に合わせて具体的な開業時期を決めるという。
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