空港の地上業務を担うグランドハンドリング(グラハン)各社でつくる空港グランドハンドリング協会などは3日、空港における「カスタマーハラスメント(カスハラ)」の実態調査の結果を発表した。回答者全体の約2割にあたる2780人が「直近2年以内にカスハラの被害を受けた」と答えていた。
調査は6月17日〜7月15日にかけてグラハン協会会員企業の従業員約3万9000人を対象に実施し、1万4714人から回答を得た。
空港内のカウンターなどで顧客と対応する「旅客サービス・インフォメーション」の従業員は回答者全体の35.7%がカスハラ被害を受けていた。顧客の乗り遅れや勘違いといったことに起因するカスハラが最も多く、空港従業員に落ち度がなく、解決が難しいことでも対応せざるを得ない実態が分かった。
空港グランドハンドリング協会は今回の調査結果を踏まえ、2024年度内に業界としてのカスハラ対策のガイドライン作成に取り組む。
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