日本板硝子が開発したガラス素材「メタシャインエコ」

日本板硝子は3日、一般的な板ガラスの製造工程で発生する端材を活用したガラス素材を開発したと発表した。自動車用塗料や化粧品向けで、従来品に比べて製造時の二酸化炭素(CO2)排出量を最大3割減らせる。供給網全体の環境負荷を低減したい顧客のニーズに対応する。2026年の発売を目指す。

光沢を表現したい時に使われるガラス素材「メタシャインエコ」を開発した。これまで廃棄されていた端材を原料として使うため、鉱物から製造した場合に比べて少ない熱量で原料を溶解できる。鉱物の採掘や輸送に必要なエネルギーも削減できるため、CO2の排出を抑えられる。

同社は自社だけでなく顧客からも端材を回収し、端材の利用率を高める取り組みを進めている。1トンの端材を再溶解して使うことで、鉱物から製造する場合に比べて約400〜600キログラムのCO2排出を減らすことができる。端材の用途を増やし、ガラス製造による環境負荷も減らす。

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