このシステムは「NTTコミュニケーションズ」のグループ会社が、養殖の経験がない人でも参入できるよう、沖縄県の養殖業者と共同で開発し、2日、都内で発表しました。

それによりますと、新しい陸上養殖のシステムでは、バクテリアを使わないろ過技術を活用するため、これまで必要だったろ過槽が不要となり、従来より狭い土地でも養殖が可能になるとしています。

また、水槽に設置したセンサーで水温や水中の酸素濃度などを測定し、タブレット端末やパソコンなどを通じてリアルタイムで比較的、簡単に確認できるということです。

このシステムは今後、外部の養殖業者に販売する予定で、購入した事業者に対しては、魚の種類に応じて水温や水質などの情報のアドバイスも行っていくということです。

システムを開発した「NTTアクア」の山本圭一社長は、記者会見で「全国の現場を回ったが水産業が元気なところほど地域が活性化していると感じる。陸上養殖の魚をブランド魚のように育ててもらい、地域の活性化につなげたい」と話していました。

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