旧ビッグモーターの中古車販売店(4月、横浜市)

中古車販売大手の旧ビッグモーター(BM)から保険金不正請求への対応を引き継いだBALM(バーム、東京・港)は2日、民事再生法の適用を申請すると発表した。裁判所などによる監督のもと、損害保険会社や店舗の地権者などとの債務を確定させる。債務は金融機関からの借り入れを含めて最大800億円と試算している。

旧BMでは車両の修理時に車体やタイヤを傷つけるなどして、損保会社に保険金を水増し請求する不正が横行していた。一連の不祥事で経営不振に陥った旧BMは5月、再建に向け会社分割した。BALMが不正請求への対応を引き継いだ。

旧BMの中古車販売事業は伊藤忠商事や企業再生ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)が譲り受け、新たに設立されたWECARS(ウィーカーズ、東京・千代田)が継承した。

【関連記事】

  • ・損保、中小の参入容易に 不祥事受け「寡占」抑制へ
  • ・損保、代理店出向者の事務代行にメス 要のシステム刷新

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。