金融庁が立ち入り検査を始めたのは、保険や家計の相談に応じるサービス「マネードクター」を展開する保険代理店「FPパートナー」です。

保険代理店には顧客のニーズに応じて最適な商品を提案するなどの規定がありますが、関係者によりますと、金融庁は立ち入り検査でこの会社が特定の生命保険会社の商品を優先して顧客に勧めていなかったかを詳しく調べるということです。

金融庁はことし夏以降、生命保険会社を対象に自社の商品を優先して顧客に勧めてもらうため、『広告費』や『協賛金』といった名目で実態とかけ離れた報酬を保険代理店に払う便宜供与をしていなかったか調査をしていますが、代理店側への立ち入り検査も行い、実態の解明を進めるとみられます。

FPパートナーはことし6月、生命保険会社から便宜の供与を受けている疑いがあるという一部報道に対し「保険業法などの規定を順守し、業務を遂行している。一部の保険会社、保険商品を営業上の理由などにより恣意的に選定している事実はありません」というコメントを公表しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。